「Audibleで聴ける恋愛小説を知りたいな」
そんな悩みを抱いているあなたにむけて、この記事では泣ける純愛恋愛小説から大人の恋愛小説まで、ジャンル別におすすめの恋愛小説34選紹介しています!
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【純愛】恋愛小説おすすめ3選
【純愛恋愛小説】『秒速5センチメートル』新海誠
「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」。いつも大切なことを教えてくれた明里、彼女を守ろうとした貴樹。二人の恋心の彷徨を描く劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を監督自らが小説にした作品をオーディオブックとして制作。
「秒速5センチメートル」のおすすめポイント
新海誠の『秒速5センチメートル』は、幼少期からの淡い恋心と、時間や距離によるすれ違いを繊細に描いた作品です。
美しい情景描写とともに、切ない感情が胸に響きます。
純粋な初恋の儚さや、成長とともに変わる人間関係に思わず共感してしまいます。
初恋の甘酸っぱさや、すれ違う想いに心を揺さぶられたいあなたにおすすめです。
【不器用な恋】『劇場』又吉直樹
こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな。 演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。 夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。
『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、 書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。
夢と現実のはざまでもがきながら、 かけがえのない大切な誰かを想う、 切なくも胸にせまる恋愛小説。
「劇場」のおすすめポイント
又吉直樹の小説『劇場』は、売れない劇作家・永田と女子大生・沙希の関係を通じて、夢と現実、愛と依存の狭間で揺れる人間模様を描いています。
永田の自己中心的な性格と沙希の献身的な愛情が交錯し、次第に関係が歪んでいく様子は、現代の恋愛の複雑さをリアルに映し出しています。
恋愛における自己矛盾や葛藤を深く掘り下げた作品で、感情の機微を丁寧に描写しています。
人間関係の繊細な描写や、愛と夢の狭間で揺れる心情に共感したい方におすすめです。
【愛を貫く】『流浪の月』凪良ゆう
2020年本屋大賞受賞作。あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。
実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
「流浪の月」のおすすめポイント
2020年には第17回本屋大賞を受賞し、2022年には映画化もされている「流浪の月」。
物語は、9歳の少女・家内更紗と、19歳の大学生・佐伯文の出会いから始まります。 更紗は両親を失い、伯母の家で窮屈な生活を送っていました。そんな中、文と出会い、彼の家で一時的に安らぎを見つけますが、世間からは「誘拐事件」として扱われ、二人の関係は大きな誤解を受けます。
本作は、世間の偏見や善意が時に人を追い詰めることを描き、真実と表面的な事実のギャップに焦点を当てています。
更紗と文の関係は、恋愛とも友情とも言い難い独特の絆で結ばれており、読者に深い感動を与えます。
人間関係の複雑さや社会の価値観に疑問を感じるあなたにおすすめの作品です。
【大人の恋愛】恋愛小説おすすめ3選
【恋愛小説の金字塔】『ジョゼと虎と魚たち』田辺聖子
足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。世間から身を隠すように暮らし、ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、管理人として同棲中の、大学をでたばかりの恒夫。
どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」のほか、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。
「ジョゼと虎と魚たち」のおすすめポイント
田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち』は、車椅子生活を送るジョゼと大学生の恒夫との出会いから始まる短編小説です。
ジョゼの純粋で独特な世界観と、恒夫との心の交流が繊細に描かれています。
二人の関係は、互いの孤独を埋め合いながらも、現実の厳しさと向き合う姿が印象的です。
人間関係の複雑さや愛の形を深く考えさせられる作品で、心温まる恋愛物語を求めるあなたにおすすめです。
【純度100%】『きらきらひかる』江國香織
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである――。
笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人はすべてを許し合って結婚した、はずだったのだが……。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上がる誠実、友情、そして恋愛とは?
傷つき、傷つけられながらも、愛することを止められないすべての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。
「きらきらひかる」のおすすめポイント
江國香織の『きらきらひかる』は、アルコール依存症の妻・笑子と同性愛者の夫・睦月が、互いの秘密を共有しながら結婚生活を送る物語です。
二人の関係は一見奇妙ですが、そこには深い理解と独特の愛情が描かれています。
周囲の期待や社会的な常識に縛られず、自分たちの形で愛を築く姿は、読者に新たな愛の形を考えさせられます。
既成概念にとらわれない恋愛小説を求めるあなたにおすすめです。
【理想と現実のギャップ】『勝手にふるえてろ』綿矢りさ
私には彼氏が二人いる──
中学時代からの不毛な片思いの相手と、何とも思ってないのに突然告白してきた暑苦しい同期。26歳まで恋愛経験ゼロ、おたく系女子の良香は“脳内片思い”と“リアル恋愛”のふたつを同時進行中。
当然アタマの中では結婚も意識する。しかし戸惑いと葛藤の連続で……悩み、傷つき、ついにはありえない嘘で大暴走!? 良香は現実の扉を開けることができるのか?
「勝手にふるえてろ」のおすすめポイント
綿矢りさの『勝手にふるえてろ』は、26歳の恋愛未経験のOL・良香が、中学時代から片思いを続ける「イチ」と、現在アプローチしてくる同僚「二」との間で揺れ動く姿を描いた作品です。
良香の妄想や葛藤をユーモラスに描写し、恋愛に対するリアルな感情を浮き彫りにしています。
2017年には松岡茉優さん主演で映画化され、多くの共感を呼びました。
恋愛に対する複雑な感情や自己成長を描いた物語を楽しみたい方におすすめです。
【感動する・泣ける】恋愛小説おすすめ3選
【生きる力が沸く】『君は月夜に光り輝く』佐野徹夜
大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。 余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…
「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。
「君は月夜に光り輝く」のおすすめポイント
『君は月夜に光り輝く』は、発光病という架空の不治の病に侵された少女・渡良瀬まみずと、彼女の「死ぬまでにやりたいこと」を代行する同級生・岡田卓也の交流を描いた感動的な恋愛小説です。
まみずの限られた時間の中で、二人が心を通わせていく過程に心を深く揺さぶられます。
純粋で切ないラブストーリーを求める方におすすめです。
【涙なしでは聴けない】『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』汐見夏衛
親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。
偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸けて戦地に飛び立つ運命だった――。
のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻!
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のおすすめポイント
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、現代の女子中学生・加納百合が第二次世界大戦末期の日本にタイムスリップし、特攻隊員の佐久間彰と出会う物語です。
時空を超えた二人の切ない恋愛が描かれ、戦争の悲劇と純愛の美しさが融合した感動的な作品です。
戦時中の日本を舞台にした純愛物語を求めるあなたにおすすめです。
【儚くも美しい】『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』森田碧
――それは世界一、幸福な日々。
僕たちの、切なくて儚い『期限付きの恋』が始まった。 高校一年の冬、早坂秋人は心臓病を患い、余命宣告を受ける。絶望の中、秋人は通院先に入院している桜井春奈と出会う。春奈もまた、重い病気で残りわずかの命だった。
秋人は自分の病気のことを隠して彼女と話すようになり、死ぬのが怖くないと言う春奈に興味を持つ。自分はまだ恋をしてもいいのだろうか?
自問しながら過ぎる日々に変化が訪れて……?
淡々と描かれるふたりの日常に、儚い美しさと優しさを感じる、究極の純愛小説。
「余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話」のおすすめポイント
『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』は、余命宣告を受けた高校生同士の切なくも美しい恋愛を描いた作品です。
主人公・早坂秋人は心臓病で余命1年と告げられ、絶望の中で同じ病院に入院する桜井春奈と出会います。
春奈もまた重い病を抱え、余命半年と宣告されています。二人は互いの病気を隠しながら交流を深め、限られた時間の中で純粋な愛を育んでいきます。
本作は、命の儚さと愛の尊さを繊細に描き、多くの読者の心を揺さぶりました。
2024年6月にはNetflixで映画化され、永瀬廉さんと出口夏希さんが主演を務めています。
限られた時間の中で紡がれる純愛物語に心を打たれたい方におすすめです。
【切ない】恋愛小説おすすめ3選
【悲しみと切なさ】『ノルウェイの森』村上春樹
限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説! 暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。
僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
「ノルウェイの森」のおすすめポイント
村上春樹の『ノルウェイの森』は、1987年に発表された長編小説で、1960年代の東京を舞台に、主人公ワタナベの青春と恋愛を描いています。
この作品は、喪失と再生をテーマに、繊細な心理描写と美しい情景描写が特徴です。
ワタナベと直子、緑との関係を通じて、愛の複雑さや人間の成長が描かれています。
悲しみと切なさが混じる深い感動を求めるあなたにおすすめです。
【衝撃のラスト】『今夜、世界からこの恋が消えても』一条岬
僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは――。
クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い、本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れるという。 そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。 「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」 日ごと記憶を失う彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。しかしそれは突然終わりを告げ……。
唐突にやってくる衝撃の瞬間。その先に待つ驚きの結末に、読む人すべてが感動に包まれる!
「今夜、世界からこの恋が消えても」のおすすめポイント
『今夜、世界からこの恋が消えても』は、前向性健忘症により一日ごとに記憶を失う少女・真織と、彼女に嘘の告白をした透との切ない恋愛を描いた作品です。
日々の記憶を失う真織との関係を通じて、透は真実の愛とは何かを問いかけられます。
予測不能な展開と深い感動が心に残る物語で、純愛小説を求めるあなたにおすすめです。
【人生を変える7つの教え】『君と会えたから』喜多川泰
将来に対する漠とした不安を抱えながらも、自分のやるべきこともやりたいことも見つけられずに何もせず、無気力に過ごしていた平凡な高校生の僕のもとに、ある夏の日、美しい女の子がやってきた。
そして、彼女から、その後の僕の人生を変える教えを聞くことになる。いつしか彼女に恋心を募らせていた彼の前に次第に明らかになっていく彼女の秘密とは……
「君と会えたから」のおすすめポイント
『君と会えたから…』は、17歳の夏休みに主人公ヨウスケが謎めいた美しい少女ハルカと出会い、彼女の言葉に感化されて行動を起こし、大きく成長していく物語です。
物語を通じて、人生の大切な教訓や自己啓発的な要素が自然に織り込まれており、深い感動を味わうことができます。
特に、ハルカの手記は胸を打つ内容で、あなたも涙なしでは聴けないでしょう。
心温まる青春ストーリーと自己成長の要素を求めるあなたにおすすめです。
【初心者にもおすすめ】ほのぼのハッピー恋愛小説おすすめ3選
【キュンキュンできる】『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!
「夜は短し歩けよ乙女」のおすすめポイント
『夜は短し歩けよ乙女』は、京都を舞台に、純粋無垢な「黒髪の乙女」と彼女に恋する「先輩」のすれ違いを描いたユーモラスで少しもどかしい物語です。
個性的なキャラクターたちが織り成す奇想天外なエピソードが魅力で、笑いと感動が詰まっています。
独特の文体と幻想的な描写が、あなたを物語の世界へと引き込みます。
奇妙で心温まる恋愛物語を楽しみたいあなたにおすすめです。
【心が温まる】『崩れる脳を抱きしめて』知念実希人
広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。 外の世界に怯えるユカリと、過去に苛まれる碓氷。 心に傷をもつふたりは次第に心を通わせていく――。
実習を終え広島に帰った碓氷に、ユカリの死の知らせが届く。 彼女は死んだのか? ユカリの足跡を追い、碓氷は横浜を彷徨う。 驚愕し、感動する、恋愛ミステリー!
「崩れる脳を抱きしめて」のおすすめポイント
『崩れる脳を抱きしめて』は、研修医の碓氷蒼馬と、脳腫瘍を患う弓狩環との出会いから始まる恋愛ミステリーです。
医師と患者という立場を超えて心を通わせる二人の関係は、次第に深まっていきます。
しかし、物語は予想外の展開を見せ、読者を驚かせる仕掛けが随所に散りばめられています。
医療現場のリアルな描写と、巧妙な伏線回収が魅力の本作は、感動的な恋愛小説を求めるあなたにおすすめです。
【家族愛】『羊と鋼の森』宮下奈都
ゆるされている。世界と調和している。 それがどんなに素晴らしいことか。 言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。 高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。 ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。
「羊と鋼の森」のおすすめポイント
宮下奈都の『羊と鋼の森』は、ピアノ調律師として成長する青年・外村の物語です。
彼が双子の姉妹、和音と由仁との出会いを通じて、音楽と人間関係の深さを学びます。
特に和音との交流は、外村の心に大きな影響を与え、彼の成長を促します。
音楽を通じた人間関係の繊細な描写が魅力的な作品です。
直接的な恋愛描写は少ないですが、音楽と人とのつながりに興味があるあなたにおすすめです。
【青春・学園ストーリー】恋愛小説おすすめ3選
【ひと夏の恋愛模様】『言の葉の庭』新海誠
雨の朝、高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野は出会った。雨と緑に彩られた一夏を描く青春小説。圧倒的な支持を受けた劇場アニメーション作品を、監督自ら小説化。
『小説 言の葉の庭』は、6人の登場キャラを主軸にした物語で構成され、入野自由や花澤香菜をはじめ、アニメでそれぞれのキャラを演じたキャスト陣を起用しています。
「言の葉の庭」のおすすめポイント
『言の葉の庭』は、雨の日に偶然出会った高校生の秋月孝雄と謎めいた女性・雪野百香里の淡い恋を描いた物語です。
靴職人を目指す孝雄と、心に傷を抱える雪野が、雨の日の庭園で心を通わせていく様子が繊細に描かれています。
映像美と詩的な表現が融合し、短編ながら深い余韻を残す作品です。
雨の日の静かな情景や、心の機微を丁寧に描いた恋愛物語を求めるあなたにおすすめです。
【思春期の少女を描く】『放課後の音符』山田詠美
好きな人がいない放課後なんてあり得ない!
おとなを目指す女子のための恋活力向上小説。 大人でも子供でもない、どっちつかずのもどかしい時間。まだ、恋の匂いにも揺れる17歳の日々――。背伸びした恋。心の中で発酵してきた甘い感情。片思いのまま終ってしまった憧れ。好きな人のいない放課後なんてつまらない。授業が終った放課後、17歳の感性がさまざまな音符となり、私たちだけにパステル調の旋律を奏でてくれる……。女子高生の心象を繊細に綴る8編の恋愛小説。
「放課後の音符」のおすすめポイント
『放課後の音符』は、17歳の女子高生たちの繊細な心情を描いた8編の短編恋愛小説集です。
大人でも子供でもない微妙な年頃の少女たちが、放課後の時間に経験する初恋や片思い、失恋など、多彩な感情を鮮やかに綴っています。
瑞々しい感性と独特の文体で、青春の一瞬一瞬を切り取った本作は、青春時代の甘酸っぱさや切なさを再び感じたいあなたにおすすめです。
【青春恋愛小説】『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』汐見夏衛
高2の茜は、誰からも信頼される優等生。しかし、隣の席の青磁にだけは「嫌いだ」と言われてしまう。茜とは正反対に、自分の気持ちをはっきり言う青磁のことが苦手だったが、茜を救ってくれたのは、そんな彼だった。「言いたいことあるなら言っていいんだ。俺が聞いててやる」実は茜には、優等生を演じる理由があった。そして彼もまた、ある秘密を抱えていて…。青磁の秘密と、タイトルの意味を知るとき、温かな涙があふれる―。
「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」のおすすめポイント
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』は、周囲に合わせて優等生を演じる高校生・茜が、自由奔放な同級生・青磁との出会いを通じて本来の自分を取り戻していく物語です。
青磁の率直な言葉と行動が、茜の心の殻を少しずつ壊し、二人の関係が深まっていく過程が繊細に描かれています。
自分らしさを見失いがちな現代の若者に共感を呼ぶ、心温まる青春恋愛小説です。
自分を見つめ直したいあなたにおすすめです。
【禁断の関係】恋愛小説おすすめ3選
【罪と愛を描く】『マチネの終わりに』平野啓一郎
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。
愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか? 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。
「マチネの終わりに」のおすすめポイント
平野啓一郎の『マチネの終わりに』は、天才ギタリスト・蒔野聡史と国際ジャーナリスト・小峰洋子の運命的な出会いと、すれ違いを描いた大人の恋愛小説です。
音楽と文学が織りなす美しい描写と、二人の心の葛藤が深く心に響きます。
成熟した愛の形や、人生の選択に思いを馳せたいあなたにおすすめです。
【愛ゆえの犯罪】『紙の月』角田光代
ただ好きで、ただ会いたいだけだった―――
わかば銀行の支店から一億円が横領された。容疑者は、梅澤梨花四十一歳。二十五歳で結婚し専業主婦になったが、子どもには恵まれず、銀行でパート勤めを始めた。真面目な働きぶりで契約社員になった梨花。そんなある日、顧客の孫である大学生の光太に出会うのだった・・・・・・。
あまりにもスリリングで、狂おしいまでに切実な、傑作長篇小説。各紙誌でも大絶賛された、第二十五回柴田錬三郎賞受賞作。
「紙の月」のおすすめポイント
『紙の月』は、平凡な主婦・梅澤梨花が銀行でのパート勤務を通じて顧客の孫である若い男性と出会い、次第に彼との関係にのめり込んでいく中で、顧客の資金に手を出し、1億円もの横領事件を引き起こす物語です。
彼女の心の揺れや、日常から逸脱していく過程が緻密に描かれています。
平凡な日常から一歩踏み外すことで生じる人間の心理や、愛と欲望の狭間で揺れる心情を深く掘り下げた作品です。
禁断の愛や人間の弱さに興味があるあなたにおすすめです。
【愛の形とは何かを問う】『卍(まんじ)』谷崎潤一郎
人妻である園子は、技芸学校で魅惑の年下、光子と出会った。 その美貌、妖艶さ、奔放さに惹かれ、園子と光子は仲を深めていく。
それは友情を超え愛情となり、禁断の関係へと発展する。 禁断の恋愛関係を赤裸々に語った、谷崎潤一郎の問題作。
「卍(まんじ)」のおすすめポイント
同性の愛、嫉妬、執着が複雑に絡み合い、谷崎潤一郎独特の美学と心理描写が光る作品です。
園子と光子の密接な関係が引き起こす波紋は、愛とは何か、人間の欲望とは何かを問いかけます。
舞台となる大正時代の雰囲気と男女間の繊細な感情の綾が、読者を独特の世界に引き込みます。
禁断の愛や複雑な人間関係に興味があるあなたにおすすめです。
【サスペンス・ミステリー】恋愛小説おすすめ3選
【2回読みたくなる】『イニシエーション・ラブ』乾くるみ
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。僕がマユに出会ったのは、人数が足りないからと呼びだされた合コンの席。理系学生の僕と、歯科衛生士の彼女。夏の海へのドライブ。ややオクテで真面目な僕らは、やがて恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説──と思いきや、最後から二つめのセリフ(絶対に先に読まないで!)で、本書はまったく違った物語に変貌してしまう。
「イニシエーション・ラブ」のおすすめポイント
乾くるみの『イニシエーション・ラブ』は、1980年代後半の静岡を舞台に、大学生の鈴木と歯科衛生士のマユの恋愛を描いた作品です。
物語は「side-A」と「side-B」の二部構成で進行し、最後の数行で全く異なる物語に変貌する驚愕の展開が特徴です。
この巧妙な仕掛けにより、読み終えた後にもう一度最初から読み返したくなる魅力があります。
恋愛小説でありながら、ミステリー要素も楽しみたいあなたにおすすめです。
【純愛ミステリー】『Nのために』湊かなえ
超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか?
それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか?
切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。
「Nのために」のおすすめポイント
テレビドラマ化。 湊かなえの『Nのために』は、登場人物全員の名前に「N」が含まれ、それぞれが大切な「N」のために行動することで物語が展開します。
複雑に絡み合う人間関係と、真実を隠し通そうとする心理描写が巧みに描かれ、あなたを物語に引き込みます。
純愛とミステリーが融合したこの作品は、切ない恋愛模様と緻密なストーリー展開を楽しみたいあなたにおすすめです。
【禁断の恋愛ミステリー】『ルパンの娘』横関大
「今すぐ別れなさい」私は泥棒の娘。結婚を考えていた彼は警察一家の長男だった。
――連続テレビドラマ化で人気沸騰のベストセラー!
三雲華は恋人の桜庭和馬の家に挨拶に行くこととなった。ついに桜庭家に到着した華は、玄関の家族写真を見て唖然とする。全員が警察の制服らしき服装に身を包み、それぞれ敬礼のポーズをしている。華が育った三雲家は、代々泥棒を生業としており、一家全員が盗人だ。その数日後、荒川の河川敷で男の焼死体が見つかり、和馬は現場に急行すると……。
「ルパンの娘」のおすすめポイント
テレビドラマ化・映画化。 横関大の『ルパンの娘』は、泥棒一家の娘・三雲華と警察一家の息子・桜庭和馬の禁断の恋を描いた恋愛作品です。
相反する家族背景を持つ二人が、互いの素性を隠しながら愛を育む姿は、スリルとロマンスが絶妙に融合しています。
家族の絆や正義と悪の境界を問いかける深みもあり、エンターテインメント性と感動を兼ね備えた物語です。
禁断の恋愛や家族の葛藤をテーマにした作品が好きなあなたにおすすめです。
【歪んだ愛】恋愛小説おすすめ3選
【マゾヒズム】『痴人の愛』谷崎潤一郎
カフェ女給で日本人離れをした美少女ナオミを見初め、娶った真面目なサラリーマンの河合譲二。
おとなしく幼い少女だったナオミも時間とともに成長し、その妖艶な魅力で男たちを翻弄する。
ナオミの魅力にとりつかれながらも、離れられず身を滅ぼしていく河合譲二。 谷崎純一郎の美しい言葉の世界を、朗読でお楽しみください。
「痴人の愛」のおすすめポイント
谷崎潤一郎の『痴人の愛』は、平凡なサラリーマン・譲治が、カフェの女給である15歳のナオミを理想の女性に育て上げようとする物語です。
しかし、ナオミは次第に奔放で独立した女性へと変貌し、譲治は彼女の魅力に翻弄されていきます。
この作品は、愛と執着、男女間の力関係を鋭く描き出し、当時の日本社会における西洋化の影響も反映しています。
ナオミの小悪魔的な魅力は「ナオミズム」という言葉を生み出すほどであり、谷崎自身もこの小説を「一種の『私小説』」と位置づけています。
愛の狂気や執着の境界線に興味があるあなたにおすすめです。
【家族の闇】『ファーストラヴ』島本理生
第159回(2018年上半期)直木賞受賞作。
夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。
彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。
「ファーストラヴ」のおすすめポイント
第159回直木三十五賞受賞作。 島本理生の『ファーストラヴ』は、父親殺害の容疑で逮捕された女子大生・環菜と、彼女を取材する臨床心理士・由紀の視点から、家族の闇と人間関係の複雑さを描いた作品です。
由紀自身の過去のトラウマや、環菜との対話を通じて明らかになる真実が、読者の心を深く揺さぶります。
心理描写の巧みさと、愛の本質に迫るストーリー展開が魅力的です。
人間関係の深層に興味があるあなたにおすすめです。
【重い片思いに共感】『愛がなんだ』角田光代
「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」――
OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。彼から電話があれば仕事中でも携帯で長話、食事に誘われればさっさと退社。すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。テルコの片思いは更にエスカレートしていき……。
直木賞作家が濃密な筆致で綴る、〈全力疾走〉片思い小説をオーディオブック化!
「愛がなんだ」のおすすめポイント
角田光代の『愛がなんだ』は、主人公・テルコの一途な片思いを描いた恋愛小説です。
彼女は守(マモル)に心を奪われ、仕事や友人関係を犠牲にしてまで彼に尽くします。
しかし、守はテルコに対して恋愛感情を持たず、彼女の想いは報われません。
この物語は、恋愛における自己犠牲や依存、そして愛の本質について深く問いかけます。
恋愛における自己犠牲や依存、そして愛の本質について深く問いかける作品です。
一途な恋愛に共感する方や、愛の形について考えたいあなたにおすすめです。
【SF・ファンタジー】恋愛小説おすすめ3選
【SF恋愛小説の名作】『時をかける少女』筒井康隆
放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床に倒れてしまった。そして……目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始める。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時を超え、未来へと引き継がれる。
「時をかける少女」のおすすめポイント
筒井康隆の『時をかける少女』は、タイムリープを題材にした青春SF小説です。
主人公の芳山和子が時間を超える能力を得たことで、日常が一変。和子と未来から来た少年・深町一夫との出会いと別れを通じて、淡く切ない恋愛模様を描いています。
時間を超えた恋の行方や、未来人との儚い関係性が、あなたの心を揺さぶるでしょう。
タイムトラベルと恋愛が巧みに融合した物語を楽しみたいあなたにおすすめです。
【入れ替わり】君の名は。新海誠
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉と、東京で暮らす男子高校生・瀧 夢の中で入れ替わっていることに気づいた二人は――。
出会うことのない二人の出逢い。少年と少女の奇跡の物語。 日本中を席巻した映画『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説をオーディオブック化。 朗読キャストに朴璐美を迎え、その卓抜した演技力で登場人物を演じ分け、 心の動きをより豊かに表現。また新海作品ならではの言葉も、声により一層際立っている。
方言監修に映画と同スタッフを起用するなど、細部までこだわった意欲作。
「君の名は。」のおすすめポイント
映画が大ヒットした『君の名は。』。
都会の高校生・瀧と田舎町の少女・三葉が、夢の中で互いの身体が入れ替わるという奇妙な現象を通じて、心の距離を縮めていく物語です。
入れ替わりを繰り返す中で芽生える二人の感情は、時空を超えた運命的な絆を描き出します。
新海誠ならではの美しい描写と繊細な心理描写が魅力で、運命的な出会いや切ない恋愛物語が好きなあなたにおすすめです。
【パラレルワールド】『君を愛したひとりの僕へ』乙野四方字
人々が少しだけ違う並行世界間で揺れ動いていることが実証された時代。両親の離婚後、父と暮らす日高暦は、父の勤める虚質科学研究所で佐藤栞という少女に出会う。互いに恋心を抱く二人だったが、親同士の再婚話が全てを一変させた。もう結ばれないと思った暦と栞は、兄妹にならない世界に跳ぼうとするが……。
「君を愛したひとりの僕へ」のおすすめポイント
劇場映画された名作。 乙野四方字の『君を愛したひとりの僕へ』は、並行世界が存在する世界を舞台に、主人公・日高暦と佐藤栞の切ない恋愛を描いた作品です。
両親の再婚により兄妹となる運命から逃れるため、二人は別の並行世界への駆け落ちを決意します。
SF要素と純愛が巧みに融合した物語で、運命に抗う二人の姿が心に深く響きます。
運命や選択に興味があるあなたに響くおすすめの作品です。
この作品を読んだ後は、「僕の愛したすべての君へ」も聴いてくださいね!
【歴史・時代もの】おすすめ恋愛小説3選
【大正ロマン】『わたしの幸せな結婚』顎木あくみ
嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。
数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。
これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。
「わたしの幸せな結婚」のおすすめポイント
顎木あくみの『わたしの幸せな結婚』は、義母や義妹に虐げられて育った美世が、冷酷無慈悲と噂される軍人・清霞との結婚を通じて、少しずつ幸せを見つけていく和風シンデレラストーリーです。
異能の力を持つ家系や大正時代の雰囲気が物語に深みを与え、登場人物たちの繊細な心理描写が魅力的です。
大正ロマンを感じつつ、心温まる純愛物語を求めるあなたにおすすめです!
【切ない幼馴染との恋愛】『蝉しぐれ』藤沢周平
時代小説の枠を超えて読む者にすがすがしい感動を与える藤沢周平の傑作長編「蝉しぐれ」。物語の幕が開く「朝の蛇」から主人公・文四郎の父親が反逆の罪で切腹させられ、新たな展開を予感させる「蟻のごとく」までを収録。
「蝉しぐれ」のおすすめポイント
藤沢周平の『蝉しぐれ』は、江戸時代の海坂藩を舞台に、主人公・牧文四郎の成長と淡い初恋、友情、そして藩内の権力闘争に翻弄される姿を描いた長編時代小説です。
文四郎のひたむきな生き様や、幼馴染のふくとの切ない関係が、静かな筆致で綴られています。
また、自然描写や季節の移ろいが美しく、物語に深みを与えています。
時代を超えた人間の普遍的な感情や、日本の原風景に触れたいあなたにおすすめです。
【キリスト教文学】『沈黙』遠藤周作
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。
神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。
「沈黙」のおすすめポイント
第2回谷崎潤一郎賞受賞作。 遠藤周作の『沈黙』は、江戸時代初期の弾圧下における信仰と愛が交錯する深いテーマを描いた作品です。
主人公ロドリゴ司祭が、日本の地で出会う人々との関わりや、葛藤の中で生まれる愛の形は、決して甘くはないが心に刻まれるものがあります。
純粋な愛とその試練に向き合う物語を探しているあなたにおすすめです。
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【Audible】あなたに聴いて欲しいおすすめの本・書籍はコチラ!【ジャンル・シチュエーション別】
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